(今日のマタニティ事件簿の続き
1月22日


−日曜日(20日)−

昨日のA君の態度とB君のひとことがどうしても忘れられず、
A君宅に電話をかけてしまいました。

とら「実は、2,3確認したいことがありまして・・・
月曜日に1号だけでは頼りないので私が迎いがてらに
確かめに行ったほうがいいと思いまして、
会社を早引きして二人がいる時間にうちのを
迎えに行こうと思ったんですが
何時に帰るか教えてください。」

A母「4時帰りですけど・・・あ、それじゃ私も・・・
あの、お仕事は何時までなんですか?
5時にしてもいいんですけど」

とら「たまたま明日は早く帰れそうなので
本当は4時に会社を出るのですが、
4時半帰りにしていただけると助かります。」

A母「それじゃ、私もその時間に・・・。
ひょっとしたら行けないかもしれないので
B君のお宅と先生にも連絡しておきます。」

とら「それと・・・もうひとつは先日のA君の態度が気になりまして
実はあまり反省している様子ではなかったものですから・・・
こういう緊張した場面に出くわすと
おだったり、わざとふざけてしまうタイプなんですか?
いえね、うちの1号がなんとなくそういう子なので
ひょっとしたら、そうなのかな?と思いまして・・・」

A母「いえ・・・本当に申し訳ありません。
まったくその通りで、昨日も・・・もうどうして
あんなにヘラヘラしているのかと・・・
どうしても人前に出るとあんな風になってしまうんです。」

とら「やっぱりそうですか。本当にそれならいいんですけど、
明日もう一度顔をちゃんと見てみたいと思っているんです。」

A母「実は、このことを最初に言い出したのはAなんです。
最初、何を言っているのかわからなくて、
泣きながら訴えるものですから、
それで、B君のお宅にも連絡してB君の話を聞いて
二人の話が合うところがあったので、
どうやら・・・・と思いご連絡したんです。
私もまさか、隠していたソフトもあったなんて知らなくて
伺っているときに耳打ちされて何のこと?って
もう動揺してしまったようですから・・・
本当にすみません。」

とら「それでですね、ちょっと言いにくいのですが・・・
実はうちにはもうひとつ無くなっているソフトがあります。
お子さんのお話を聞いているとあいまいな点がいくつか
あるので、もしかしたらそのもうひとつも・・・と、
あの、本当に失礼なんですがA君に聞いていただけますか?
マリオランドというのですが、知らないか・・・と。」

A母「ちょっと待ってください・・・

も・・・申し訳ありませんっ!!!」

とら「えっ?」

A母「それも・・・壊したって・・・・
や、もうなんてことを・・・」

とら「そうですか。・・・ということは、全部で3つ。
二つは分解して壊したんですね。
もう一つが本棚にあるかもしれないという話も
ちょっと定かではないようですし・・・
やはり明日はっきりさせたほうがいいようですね。」



主人はもうかまうな、ソフトも受け取るな!
(小さい子がしたことなんだから)
と、言っていたのでこのことを話すと
やめとけ!現場検証みたいなことをするな!!
と、怒ってました。
でも・・・保育園のことを思い出しました。
そういえば、あんなに小さい子供たちでさえ
自分のしたことをきちんと納得や理解できないにしても
事実を知り、そのことが周りにどういう影響を与えるのかを
知る権利がある・・・ということを思い出したのでした。

私は間違っているのでしょうか?
悩んだ末、子供相談室に電話をしてみました。
私の身内に相談すると、どうしても
偏ると思ったからです。いっそ全然関係の無い人、
こういう状況を見たことのある人に聞いてみようと思いました。

相談員の話では、この場合
子供に事実を認識させるのは大切なことだということでした。
そして、それを引きづらないようにケアすることも必要。
はっきりさせて、次の日は忘れるのが一番。
小学校3年生くらいならば、話があやふやなのはよくあること。
また、こういう状況できちんと自分の感情を正確に
出せないのも、よくあること。
特に男の子の場合はよくあることだそうです。
意識して悪いことを確実にやり遂げるのは
中学生くらい・・・早い子もいるが、めったにないとのことでした。
それは、様子を見て判断するように・・・。
壊されたものをどうするか・・・については
弁償が原則ですが、被害にあった側の意志が優先します。
返すというものはもらいなさい。ただ要らないと一言でも
発しているのならば、もしもうやむやになっても
後から請求はできないので、もらえなければほっておきなさい。
そんな風にお答えいただきました。

自分の考えからそう遠くはなかったので、
同じようなことを考える人もいるということで、
少し安心しました。たまにこういうところもいいかもね。


−月曜日(21日)16:30分−

友人から励ましのメールがきていた。
”たまに子供に親ばかをみせつけるのもいいものだと”
(とても長いので最後の部分だけだが)
これを見てちょっぴり勇気が沸いてきた。
ありがとう!!
でも、安心して!この時はすでに着着と計画を進行中でした。

とらが5分前に到着。すでにB君のお父さんとお母さんが来ていた。
すぐに頭をさげ、一般的な詫びの最中にA君のお母さん到着。
育成会の先生は他の子を体育館へ連れて行き
A君とその母親、B君とその両親、とらだけが残った。
先生は一人しかいないので、後から話を聞くということだった。

B君(小声で父に耳打ち)「謝ればいいっていったっしょ

とら「おおげさにするつもりは全然ないんです。
ただ、先日うちにいらした時の子供たちの反応が
ちょっとひっかかったものですから、
これは、うやむやにするとA君B君のためにも
よくないなと思いまして来ていただきました。」

A母「あ・・・これ。マリオランドですよね?
本当にすみませんでした。」
(A君ちょっとびびってる)

とら(A君B君の顔を見て)「それで・・・本棚のところにはあったのかな?」

B母「あ、それは・・・これです。」
B君のお母さんは今にも倒れそう。
悩みでやせるタイプの線の細いお母さんだった。
なんと中学生の長女がいるそうだ!

とら「では、一応壊れていないかどうか、確かめますね。
・・・・・・メモリーも大丈夫なようです。」

(A君泣き出す)
とら(A君B君の顔を見て)「ひとつだけ聞きたいんだけど、
もしもA君、B君が一番大切にしているものを
自分の知らない間に誰かが隠してしまったり、
わざと壊してしまったら、どう思う?」

A「・・・」
B(泣いているA君を見て???という感じ)「・・・」

とら「そう、もうわかっているよね。
もう絶対こんなことしないでね。」

とら「この様子を見ていると十分反省しているようですから、
私はもうこれで全て忘れます。
今回、一番問題だったのは、私たち親が
子供たちの状況をはっきり把握できて
いなかったことではないでしょうか。
お互いに気をつけましょうね。」

とらはA君、B君と握手する。(意味ないか・・・?)

B父「いやー、本当に話が最初と全く違って・・・
しかも昨日言われて始めてもう一本のがあったなんて
さすがに、昨日はこてんぱんに叱りつけたんですよ」

とら(当たり前だ!!)

B父「でも、言われなかったらこのまま
ずっと知られないで二人の心に残るのかと思うと
こうしてはっきりできてよかったと思っています。」

((B君・・・このあたりから、やっと自分のしたことの
重さが身にしみてきたのか、神妙な面持ちになる))

ところが・・・・
(ここからはおまけ)


帰り支度をしていると、育成会の先生がA君B君の
お母さんたちに向かって「実はC君のパズルが4ピース
無くなっているんです。遊び終わって片づけているときに
無くなったのがわかったんですが・・・それもおかしいなぁと思っているんです。」

それを聞いてとらがふと先生の方を見ると
先生「誰がとったとか、そういうことではなくて、知ってる人がいたら
教えて?と言ってあります。」とそこにいる全員に聞こえるように言いました。


それで・・・またちょっとひっかり、
しかも大切なことをA君の涙で聞き逃してしまった。
1号のを狙ったのはなぜなのか?
なぜ、1号のものでなくてはいけないのか
・・・ということです。


−火曜日(22日)−(しつこい?)

ちょうど検診日で電話をかける時間があったので、
子供たちの授業が終わる前に育成会の先生に
電話してみました。

とら「こういうことはいつもあることなんですか?

先生「いいえ、ないです。」
「怒って何かを隠したというのはよくありますが、
こんな風におおごとになるようなことは
育成会始まって以来はじめてですね。
なにより壊したというのが、ショックでねー。
悪質でしょ?残念でなりません・・・。」

とら「そうなんですか・・・。いえ、実はうちに挨拶にきた時の
態度が気になりまして、いつもあることなのかなぁと、
そしてこういう年代の子はこういう風なのかなぁと思ったものですから
ちょっと先生にお尋ねしてみようと思って・・・。
あの、一人ではできなくても二人では・・・って
あの二人はとても仲がいいんですね。
だから・・・でしょうか?」

先生「ええ、それもありますけど。
実はね。片方の子は、前にもこんなことがあったんです

以前・・・おやつの時にみんなに振り分けてた最中
D君のものが無くなって、探していたら
その片方の子がかばんから「これでしょ?」って出したんです。
まるで、自分がやったという感じではなくて・・・
ま、そういうことがあって、」

とら「それは、B君ですか?」

先生「そうです。」

とら「やはりそうですか。
うちに来たときに(例の一言)をもらしたこと、
昨日、一番に「謝ったんだからいいっしょ」と言ったこと
そして、A君のお母さんに電話した時に、
最初に打ち明けたのはA君だと知ったこと・・・
(B君のお父さんはB君が先にという言い方をしていたので)
から推測するとA君はもう十分すぎるくらい反省していると・・。」

先生「そうなんです。A君はそういうことをする子じゃないんですね。
もう、大変なことをしたって泣きじゃくって・・・
一見、3年生がやらせているように思いがちなんですけど、
実は逆で、1年生のB君はケロッとして、1号君のを壊したときも
壊してどう思ったって聞いたら、
「スカッとした」なんてことを平気で言うような子なんです。」

「担任の先生からも言われてまして、
育成会ではどうですか?なんて聞かれたことがあるくらいです。
ただ・・・・お母さんがあのとおりの方で
とても繊細で今回のことを気にしてらっしゃる様子なので、
今はそのことは言えませんし、今までのことも
いちいち言ってはいないんです。
なるべくなら、育成会で起きたことは育成会の中で
処理しようと思っていますのでね。
でも、今回こうやっておおごとになって、
お母さんも知ったのですから、あとはご家庭で
ちゃんとしてくれると思いますよ・・・
いえ、思いたいですよね。」

とら「では、A君の様子を見ているとどうしても
聞けなかったのですが、先生のお話を聞いていると
どうも1号だけがターゲットというわけではないんでしょうか。」

先生「実はE君も壊されているんですよ。
E君はゲームボーイを持っていませんでしてね。
お母さんが禁止して与えないでいるのですが、
F君のお母さんが使っていない古いゲームボーイを
E君にハードとソフトを一つあげたんです。
E君はとってもうれしくて、そのたった一つのゲームを
大切にしていたんですね。そのたったひとつのゲームを
その片方の子が盗んで、壊したんです。

E君は人からもらって大切にしていたものを無くした・・・
ということで、厳しいお母さんに怒られると思って
しばらく誰にも言わなかったんですね。
私が気づいて、それはE君が悪いんではないよ。と言ったら
安心してました。それをB君のお父さんがF君のお母さんに
お詫びの電話をかけたんですけど、
E君のお母さんはゲームを与えない人だったので
受け取らなかったというようなことがありました。
だから、1号君だから・・・ということでは
ないと思いますよ。

E君はハードもソフトも全然無いので
いっつも、誰かに貸してくれ〜〜って言ってるんですけど、
A君とB君は絶対貸さないですね。
貸せないものは持ってくるなって言ってますけど、
それでも持ってくると貸せないんですね。
1号君はね、ホイホイ貸してくれるんですよね。
まぁ、本当に人がいいっていうのか、
だけどねぇ〜だらしないから片付けなさいって
口すっぱくして言ってるんですけど・・・。」

とら「ええ、すいませ〜〜ん。」

(・・・と、ここで1号の話になっちゃった)

(どう話が戻ったか覚えてないが)

とらが、最初は1本を壊してしまった。
こちらが具体的にソフトの名前を出してはじめて
子供たちが打ち明ける(自分からではない)ということを
何かの話で先生に話すと、

先生「えっ、自分から話したんではないんですか??」

とら「ええ、私が名前を言うまではどのソフトを
壊したのかも親がわかっていない状況で、
話が二転三転して、そういう自分の子供の話を
親ならばどうにかたぐりよせて理解できないものかと、
このたびはそれが一番びっくりしているんです!!」

先生「いやー、そうだったんですか。
それは、ちょっと驚きますねー。」

とら「いえ・・・人事ではないですから、
私も自分だったらどうしようかと思います。」

先生「そうですねー。
男の子は特に、うちの子に限ってというのはないですから、
これから、いろいろやってくれるでしょうし・・・。
決して人事ではないですよね。
今回のことで皆勉強になったと思いたいですね。」


一応、これで、とらは枕を高くして眠れそうです。
これを見て感想や自分ならこうするというご意見が
ありましたら、ぜひ掲示板に残していってください。


うちでは、このあとどういう風に対処したかと申しますと

まず、ゲームの扱い方のルールを今まで以上にわかりやすくする。
1)それをゲームを入れる袋に貼り付けました。
ゲームソフトひとつひとつにそのケースをつけ
名前などは前からかいてありましたが、
2)そのケースに入れるソフトの名前や
切り抜きを貼ってケースを決めました。
使用後は一回一回ケースにしまい、
3)それをソフト専用の袋に入れ(ミスドのおまけだけど)
4)安全なところに置く(2号の手の届かないところや
踏まれないところという意味)
5)家から持ち出せるのは3つまでとする。
どうしても古いものを追加したいときは私の許しを得ること。
6)以上の規則を守れない場合は、しばらく没収。

もともと、家ではあまりゲームをしません。
(時間も無いし、2号に邪魔されるので)
かたづけも、2号のぐちゃぐちゃにしたおもちゃは
よくかたづけるくせに、自分の脱いだ服をそのまま・・・
ということがよくあります。

だから、ゲームに限らずその辺に置いているものは、
全てごみ箱行きで、それについて文句を言おうものなら
この吹雪の中でも外に出すことを宣言しました。
とらは、絶対交渉に応じないということ、
そろそろわかってきたようです。

それでも、3つ怒れば4つほめることを探しています。
ないんだな、これが(悪)

長々と読んでくださってありがとうございました。
マタニティ事件簿はまだまだ別件がありますよ((悪))
inserted by FC2 system